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第1章~双竜、異世界にて軽やかに舞う~
カレリア密林渓谷最奥部にて
フリ「ほう。度胸は認めよう。だがしかし。」
リオン「俺達には勝てんよ。」
ヴィオレットブリッツヴォルフの群れ、30頭前後と対峙するフリードリヒとリオン。
ケリン「・・・。」
そして、その帰趨を見守らんとするケリン。
フリ「さて、行くか。」パリッ
リオン「あぁ。」ボウッ
フリードリヒは雷を、リオンは蒼炎を放って身構える。
「「グルアアアアアアアアアアァァァァァァァァァッ!!」」
フリ「ブリッツ・シュトゥルム(暴雷)。」
ズドオオオォォォォォォォーーーーー・・・ン
その瞬間膨大な量の雷がフリードリヒの身体から暴れ狂って溢れ、それが手近な1頭を声も上げさせることなく消し炭に変える。
リオン「フランメ・シュトゥルム(暴炎)。」
ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!
リオンは手の平から正面の左右45度ずつの範囲に、凄まじい勢いで燃える蒼炎を放つ。それがたちまち数頭を塵に変えた。
フリ「我流二刀、燕舞!!」ヒュッ
ザシュザシュザシュッ
フリードリヒは投影していたソードで直線的に相手のうち3頭の間を縫う様に突進、その喉を掻き斬った。
リオン「さぁ~今宵のランチはヴォルフのフランベ~♪」
ゴオオオオオオオオオオオッ
「「キャウウウウウウウウン!?」」
おう待てやえげつねぇことするな、結界張ってその中で10頭まとめて焼却処分wwwwフランベじゃなくて生きたままの火葬やそれwwwww
リオン「まずそうなのでそのまま炎上させたった☆」
フリ「さいですかってか心読むなwww」
リオン「はいはいww」
ケリン(なにこれ・・・余裕なの?というかこれだけ強いんなら名前が知られててもいいはずなのに・・・。)
驚きと言うより呆気にとられるケリン。それもそうであろう。さっきまで追い回してきたモンスターが、たった二人の男に蹂躙されているのだ、無理からぬことであろう。
ケリン(それに・・・龍の翼?まさか、旧帝国人!?)
フリ「ほれ、トドメ刺すぞー。」
リオン「りょーww」
フリ「“七つの星に裁かれよ”」
フリードリヒは左手を広げてその掌の上にVサインの右手を乗せる。
リオン「“闇の炎に抱かれて消えろ”!」
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