第1章~双竜、異世界にて軽やかに舞う~

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リオンは手にしている剣に魔力を溜めながらそれを振りかぶる。 次の瞬間 フリ「グランシャリオ!!」 フリードリヒの眼前にいたモンスターには七つの光の槍が、 リオン「浄破滅焼閻!!」 リオンは剣を振り下ろし、蒼炎がまっすぐ飛んで正面にいた狼どもを草木諸共焼き尽くす。 フリ「ゆし、終わったな。」 リオン「あぁ。」 ケリン「・・・ぇぇ~・・・。」 そう声を出すのがやっとなケリンでした。 フリ「おい、森燃やすな。アクアスプラッシュ。」シュバアアアアアア・・・ リオン「サーセンwww」 日が落ちた為野宿をすることに。 リオン「ファイア。」 ボオオオッ・・・パチパチッ・・・ フリ「ま、これで暖は取れると。」 焚火の着火を確認した所にケリンが話しかける。 ケリン「あの、お二人のお名前をお聞きしても?」 フリ「ん?あぁ。イザーク・バウシルト・フォン・フリードリヒ。フリードリヒで構わない。」 リオン「俺はリオン。蒼炎龍だ。」 ケリン「あれ?リオンさんは姓名ないんですか?」 リオン「あー・・・言われてみれば・・・。」 フリ「リオンで慣れててつけてなかったな・・・。」 そもそも龍に姓がいるのか?と疑問に思うのはナシだ。 ケリン「成程・・・じゃぁ・・・シュテルン、なんてどうでしょう?」 ふと思いついた名を提案するケリン、なんでドイツ語? フリ「シュテルン、リオン・シュテルンか・・・。」 ケリン「ハッ、ごめんなさい、初対面なのに差し出口をきいて!」 思いっきり赤面しながら謝るケリン。 リオン「いや、気に入ったからいい。リオン・シュテルン、良い名だ。これからはそう名乗る事にするよ。」 ケリン「そう、ですか・・・お気に召してよかったです。」 フリ「そう言えば君の名を聞いていなかったね。」 ケリン「はい。ケリン・ユリーシカです。王都ガルガファムルのギルドに所属する冒険者で、ランクはB+です。助けて頂き、ありがとうございます。」 フリ「いや、もういいって。」 リオン「そのギルドについて、少し聞かせて貰えないかな?」 ケリン「え?サウザンドウィンドを御存じないのですか?」 フリ「すまない、俺達は旅をしてるもんで、尚且つ物覚えが今一つ悪いからさ。」
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