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リオンは手にしている剣に魔力を溜めながらそれを振りかぶる。
次の瞬間
フリ「グランシャリオ!!」
フリードリヒの眼前にいたモンスターには七つの光の槍が、
リオン「浄破滅焼閻!!」
リオンは剣を振り下ろし、蒼炎がまっすぐ飛んで正面にいた狼どもを草木諸共焼き尽くす。
フリ「ゆし、終わったな。」
リオン「あぁ。」
ケリン「・・・ぇぇ~・・・。」
そう声を出すのがやっとなケリンでした。
フリ「おい、森燃やすな。アクアスプラッシュ。」シュバアアアアアア・・・
リオン「サーセンwww」
日が落ちた為野宿をすることに。
リオン「ファイア。」
ボオオオッ・・・パチパチッ・・・
フリ「ま、これで暖は取れると。」
焚火の着火を確認した所にケリンが話しかける。
ケリン「あの、お二人のお名前をお聞きしても?」
フリ「ん?あぁ。イザーク・バウシルト・フォン・フリードリヒ。フリードリヒで構わない。」
リオン「俺はリオン。蒼炎龍だ。」
ケリン「あれ?リオンさんは姓名ないんですか?」
リオン「あー・・・言われてみれば・・・。」
フリ「リオンで慣れててつけてなかったな・・・。」
そもそも龍に姓がいるのか?と疑問に思うのはナシだ。
ケリン「成程・・・じゃぁ・・・シュテルン、なんてどうでしょう?」
ふと思いついた名を提案するケリン、なんでドイツ語?
フリ「シュテルン、リオン・シュテルンか・・・。」
ケリン「ハッ、ごめんなさい、初対面なのに差し出口をきいて!」
思いっきり赤面しながら謝るケリン。
リオン「いや、気に入ったからいい。リオン・シュテルン、良い名だ。これからはそう名乗る事にするよ。」
ケリン「そう、ですか・・・お気に召してよかったです。」
フリ「そう言えば君の名を聞いていなかったね。」
ケリン「はい。ケリン・ユリーシカです。王都ガルガファムルのギルドに所属する冒険者で、ランクはB+です。助けて頂き、ありがとうございます。」
フリ「いや、もういいって。」
リオン「そのギルドについて、少し聞かせて貰えないかな?」
ケリン「え?サウザンドウィンドを御存じないのですか?」
フリ「すまない、俺達は旅をしてるもんで、尚且つ物覚えが今一つ悪いからさ。」
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