第1章~双竜、異世界にて軽やかに舞う~

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お世辞にも旨いとは言いにくい代物だがまぁ、改良の余地はあるだろうな、と言う様なもんばっかりだったがな。 リオン「zzz・・・」 リオンが既に寝ている件について。 フリ「寝るの早いんだったなお前・・・。」 ケリン「ドラゴンって、みんなこうなんでしょうか・・・?」 フリ「リオンの特性てか特技なんだと思う。狸寝入りっつっても無理がある寝つき方してっから。」 ケリン「そうですね・・・。」 えぇ、もう大人しく考えるのやめましたよw 寝よう。 それから2日経った日の午後、フリードリヒ達3人はガルガファムルの城壁を目前に捉えていた。馬車の荷台に乗っての移動であった。 フリ「翼は隠すか。ミニミラージュ。」 リオン「そうだな、ミニミラージュ。」 視覚に訴えかける隠匿魔法を使い翼を隠す。但し影は消せない。 ケリン「もうそろそろ着きますよ。」 フリ「そうか、どんな町並みなのか、楽しみだ。」 ケリン「良い街ですよ。皆さん親切にしてくれますし。」 リオン「ほ~う?」 二人それぞれに興味を持った王都は、目前にあった。城門には兵士が両脇に控えているのが見えた。 ケリン「門番さん、お勤めご苦労様です!」 門番「おぉ、ケリンか。その荷台に乗っておられる方々は?」 おうケリン、門番と知り合いってどういうこっちゃ。 フリ「道すがら偶然この娘さんと会ってな、ガルガファムルまで連れて来て貰ったんだ。こっちは俺の従者だ。」 門番「そうか、ではこの入出城帳に名前だけ書いておいてくれ。」 フリ「分かった。」 随分としっかりチェックするもんだ、感心だな。 フリードリヒとリオンは、渡された大きめの手帳に名前を書き込んでいく。 門番「ふむふむ・・・フリードリヒと、リオンか。旅の者の様だな、王都観光、楽しんでいくといい。」 ケリン「あ、この二人、私のギルドに関心を持ったみたいなので、これからお世話になるかも知れません。」 門番「そうか、千の風にまた人が増える訳だ。」 ケリン「はい!」 門番「よし、通っていいぞ。」 ケリン「はい、では!」 フリードリヒ達は城門入ってすぐの所で馬車を返却し、徒歩で南門から南大通りにあると言うギルドへと向かった。
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