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ケリン「はい、今日はSランク指定の洞窟に潜って来たんですが・・・」
「危ないじゃないか、死んだら元も子もないんだぞ?」
ケリン「はい、でも帰り道にヴィオレットブリッツヴォルフに追われていた所をこのお二方が助けて下さいまして。」
それを聞いた男がフリードリヒの方に振り向く。
「む?そうなのか。あぁ、いやはや立たせっぱなしで申し訳ない、我がギルドの者がお手数おかけしたようで。」
フリ「いえいえ、あなたがこのギルドのマスター、なのですか?」
マディ「はい、サウザンドウィンドのマスター、マディリエ=ローランドと申します。」
マディリエと名乗ったギルドマスターが、フリードリヒに一礼する。
フリ「フリードリヒといいます。此方は供のリオン。」
リオン「リオンだ。」
供と言う言い回しに少々不本意そうにそう答えるリオン。
マディ「まずはケリンを助けて頂き、ありがとうございます。して、こちらにお越しになったのは、どういった御用で?」
フリ「あぁ、ケリンにここの話を聞いて興味が湧いたので、思い切ってここに入ろうと考えた次第で。」
マディ「ほう、お話は分かりました、我々も歓迎します。では入団の際チェックすることがあります。」
フリ「と、いうと?」
マディ「あなた方の魔力を計らせて頂きます。それによってギルドランクを決定します。」
新しい単語に「おや?」と言う様な表情を浮かべたフリードリヒ、更に質問をする。
フリ「そのギルドランクの上昇基準は何か?」
マディ「上位のギルド所属員、または相応の実績を積んだ後に受けられる昇級試験、王国への貢献でも昇級できる事があります。」
フリ「あー、その、なんだ、やっぱり敬語で喋るの、無しにしません?」
マディ「あ、やっぱり?」
その会話にケリンも含め4人で吹き出すのであった。
フリ「やっぱ堅苦しいの慣れないww」
マディ「確かにそうだな。ハハハ。」
リオン「だなw」
ケリン「マスターらしくないです。」^^
色々と敬語に対して相性の悪い男共が揃った。
マディ「では向こうの魔水晶(ラクリマ)のほうに。あれを使って魔力を測定するんだ。」
フリ「ほう・・・?」
マディリエが指さす方には、丸い透明な水晶がクッションの上に置かれていた。それが5つ並べられたロングテーブルと椅子が5つ。
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