8人が本棚に入れています
本棚に追加
背丈は中庸の、所謂美少女である。腰の右側には鉱石か何かが収まっているであろう革袋、背中にはピッケルが背負われていた。
そんな美少女の背後に数十頭の、形容するなら毛色が紫で頭に2本角が生えた狼が、ぴったりつけて追いかけてきていた。
彼女の名はケリン・ユリーシカ、カレリア密林渓谷の北北東へ15kmほど離れた、ガルガファムル王国の王都にあるギルドから派遣された冒険者で、ランクはA.
お気づきになったであろうか。
明らかな力不足な状態であえて踏み込んだなれの果てである。
このままではいずれ追い付かれて狼たちの晩餐と成り果てるか、抵抗して力尽きやはり晩餐となるか、何れにせよ待つのは『死』である。
ケリン「何てついてない、なんでよりによってヴィオレットブリッツヴォルフが出るのよ!?」
それは貴方が実力が伴わない無謀な事をするからです(笑)
ケリン「雷属性なんて効かないし、こうなったらこの剣を使うしかないか!」シュパッ
そう言って勢いよく腰の左側に下げられた鞘から短剣を抜き放つ。
七色の煌きを放つ直刃の不思議な短剣であった。
ケリン「さぁ、かかってきなさい!」ガクガク
足が震えてますよお嬢さん(笑)
あ、どうも、作者です、ナレーター兼任です^^
「グルルルルル・・・」
周りを取り巻くヴォルフ。その頃天空では・・・?
日暮れ時 カレリア密林渓谷・ケリン上空
フリ「うーん?」
リオン「翼あるなら自分で飛べよな。」
フリ「いいじゃないのよさ、相棒。」
リオン「まぁいつも通りだしこの方が落ち着くが・・・。」
はい、まさかの前世のスタイル準拠、騎乗してます。
フリ「見つけた!あそこだ!」
リオン「なんか七色に光る何かを持った人がいるな。それに周りのあれは何だ?」
フリ「ヴィオレットブリッツヴォルフ、Sランクモンスターで属性は毒と雷、群れで動くとあるな。」
脳内検索便利ですwwww
リオン「助けんとな。囲まれてるらしい。」
フリ「このまま飛び降りた方が、速そうだ!」バッ
リオン「おまっwwwちょっwwwwwってえええええええぇぇぇぇぇ!?」
マジで飛び降りますた。
フリ「あ、ヤベェ地味に怖いが翼で何とかwwww」
最初のコメントを投稿しよう!