序章~魔法世界の逸材死す~

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背丈は中庸の、所謂美少女である。腰の右側には鉱石か何かが収まっているであろう革袋、背中にはピッケルが背負われていた。 そんな美少女の背後に数十頭の、形容するなら毛色が紫で頭に2本角が生えた狼が、ぴったりつけて追いかけてきていた。 彼女の名はケリン・ユリーシカ、カレリア密林渓谷の北北東へ15kmほど離れた、ガルガファムル王国の王都にあるギルドから派遣された冒険者で、ランクはA. お気づきになったであろうか。 明らかな力不足な状態であえて踏み込んだなれの果てである。 このままではいずれ追い付かれて狼たちの晩餐と成り果てるか、抵抗して力尽きやはり晩餐となるか、何れにせよ待つのは『死』である。 ケリン「何てついてない、なんでよりによってヴィオレットブリッツヴォルフが出るのよ!?」 それは貴方が実力が伴わない無謀な事をするからです(笑) ケリン「雷属性なんて効かないし、こうなったらこの剣を使うしかないか!」シュパッ そう言って勢いよく腰の左側に下げられた鞘から短剣を抜き放つ。 七色の煌きを放つ直刃の不思議な短剣であった。 ケリン「さぁ、かかってきなさい!」ガクガク 足が震えてますよお嬢さん(笑) あ、どうも、作者です、ナレーター兼任です^^ 「グルルルルル・・・」 周りを取り巻くヴォルフ。その頃天空では・・・? 日暮れ時 カレリア密林渓谷・ケリン上空 フリ「うーん?」 リオン「翼あるなら自分で飛べよな。」 フリ「いいじゃないのよさ、相棒。」 リオン「まぁいつも通りだしこの方が落ち着くが・・・。」 はい、まさかの前世のスタイル準拠、騎乗してます。 フリ「見つけた!あそこだ!」 リオン「なんか七色に光る何かを持った人がいるな。それに周りのあれは何だ?」 フリ「ヴィオレットブリッツヴォルフ、Sランクモンスターで属性は毒と雷、群れで動くとあるな。」 脳内検索便利ですwwww リオン「助けんとな。囲まれてるらしい。」 フリ「このまま飛び降りた方が、速そうだ!」バッ リオン「おまっwwwちょっwwwwwってえええええええぇぇぇぇぇ!?」 マジで飛び降りますた。 フリ「あ、ヤベェ地味に怖いが翼で何とかwwww」
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