離れるまでの時間に

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「イタル…っ」 ユキの手の平がイタルの頭の上に乗った。 もう片方の手は肩に乗った。 ピンクな突起をベロンと舐め上げると、またユキが、わっと色気のない声を出した。 覆い被さるようにイタルの頭を抱きしめる。 「ちょ…っ、オレっ、普通にちんこ勃つし…!」 「お前、勃つのもいくのも早いよな」 「それひどくね!? てか抜くんならお前の部屋行こう!」 「ここでも抜くし部屋でも抜く」 「いやここは寒いし…!」 「…だな」 ぬるりとした手をユキの背中に這わせた。 「風邪、引くなよ…?」 「……っ」 欲がやっと伝わったのか、ユキの吐息に甘い色が混ざる。 「 …ユキ」 湯の中の、ユキの大腿を探る。 ユキの口から、恥ずかしがるような唸り声が出た。 イタルの口角が自然と上がる。 それを隠すため、ユキの腹に口を付けた。 「…オレが、もうヤバい」 「!?」 「…ほんとは、さっきからずっと勃ってる」 「イタル…」 「…すっげえ好き」 「……っ」 .
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