離れるまでの時間に

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行為の流れを装った。 その割れ目に指を潜らせ、目的の場所に指の腹を当てがった。 「!?」 ギクリとユキがこちらを振り返る。 そのまま中指を入れた。 「っちょ…!」 「…力抜いて。 指、折れそう」 「嫌だバカ抜けッ」 「大丈夫だって。 ユキ、力抜け」 ユキの中心は興奮したままだった。 今の内にと、先を指の腹で擦ってやる。 「……っつ」 力が緩んだ。 拍子、ずずっと第二関節まで入る指。 「い、たる…っ」 また力が入って、本気で指が折れそうな予感。 ( …っどこだ…!?) 焦った。ほんとはテンパってた。 ネットで調べたら、男も気持ちいいとこがあるってあった。 (このチャンスは絶対モノにする) 中で指を曲げた。 触診するように探していく。 こんな事に、全身の神経を集中させた。 と、ある場所でユキの尻がビクンと揺れた。 「…ここかよ」 「っここって…っ、っあ…!」 .
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