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いきなり店が倒産し、また働き先を探し出したものの
正社員となるとぐっと種類は少ない。
焦りの中、1週間が経ったが今だ面接1つ受けていない状況に無能さが身にしみた。
しかし、仕事を辞めてから夜のやることはさらに激しく毎日あり
次の日を気にしなくていいのか、伊織も絵梨花も遠慮する事無くなっていた。
「へー、これ履歴書用の写真?」
絵梨花が履歴書を書く渚の背中に抱き付きながら、いつものように絡んでくる。
とりあえず書けるところは埋めて、ストックしているのだ。
「もう永久就職って事で、家にいたらー?」
「やだよ、そんなヒモみたいなの。」
「私も、良いと思うよ。」
「・・・・・・。」
駄目だ。
2人とも、本気だ。
「体もたない。今日はしないからね!」
「「えー!」」
「嫌なら、私の就職決まるで禁欲させる。」
しぶしぶ従う2人。
「渚1人ぐらい養えるのに。」
ぼそりと絵梨花が呟いたその台詞。
もし自分がとても働きたくなくて、もっと自惚れた性格だったら落ちぶれたかもしれない。
そう思う渚であった。
でも、子供のように甘えてくる2人にいつも癒されるのは確かで。
いつまでもいつまでも3人でいたいと思う。
「キスは・・しようか。」
がんばれっと言って欲しくて望んだ希望は数十倍にして返され、しばらくして私は正社員として無事仕事が決まった。
これで、これからは、もっと対等にいれる気が・・・する。
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