51人が本棚に入れています
本棚に追加
いつもドキドキさせられてるから、ずるいな。
このギャップ。
渚はよしよしと抱きしめ、大きな子供をあやした。
そして、おでこにチュッとキスをし、ぽんと頭を叩いた。
「2人でお風呂に入ってきたら?」
「嫌よ!渚と私は入りたいの!」
「私だって嫌よ!」
「はいはい。」
珈琲でも飲もう。
言い合う2人を背に、温かい飲み物を飲めば素早く浴びたのかお風呂上がりの2人が急いでやってきた。
その姿はまるで姉妹のようだ。
「髪の毛、乾かさなきゃね。2人とも長いんだし。」
交互にドライヤーをあて、撫でるように乾かせば今度は両側に挟み込むように抱き付かれた。
今日の2人はいつもより甘えん坊らしい。
「ほんとに怒ってないよ?」
それは、分かっているようだった。
なら、この行動は??
悩んだが、いつもより甘えたい時もあるのだろう。
そう思い、2人の体温の温かさを感じた。
お風呂に入って、珈琲を飲んだけど、やっぱり寒い。
「温かいね、2人とも。」
ぎゅう、と抱きしめた。
あぁ、温かい。人肌ってやっぱり気持ちいいな。
「ねぇ、渚寒いの?」
「うーーん、少し。」
もっと直に感じたいなぁ、この温もり。
「ねぇ、服脱いでよ。温かいの、もっと欲しい。」
伊織「ええ?!な、渚さん?!」
絵梨花「わ、熱凄い!」
熱?あるの?こんなに寒いのに。
「2人とも、大好きだよ。」
幸せだな、こんなにそばにいてもらえて。
渚は、にこっと微笑み目を閉じた。
最初のコメントを投稿しよう!