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「あれ?絵梨花迎えに来てくれたの?」
「・・・・。」
絵梨花はこの愛しい恋人にヤキモキしながら店から出て来た渚を確保した。
ウイスキーや梅酒はロック
ワインは赤
カクテルはジュース
つまり、渚はお酒に強め。だからこそ、アルコール度数が高めのものを飲まなければ酔えない。
仕事終わりに連絡を入れれば1人で飲んでると聞き、慌てて迎えに来たのだ。
「仕事お疲れ様。」
酔ったか酔ってないか。
渚は、普通に話しただけではわからない。顔も赤くならないタイプなのだ。
見極めの仕方は、
「あれ?今日は腕組まないの?」
これ。いつもは恥ずかしがって外で手を握ったり、腕を絡ませるのは嫌がる。
が、酔いが強くまわるとそれが薄まるのか、むしろ渚から積極的になるのだ。
部屋に入れば、薄手の上着を脱ぎタンクトップ姿になった。
こうした姿になるのも珍しい。
しかしこれはチャンス。ぎゅっぎゅっと抱きしめれば、思惑通り抱きしめ返してくれた。
「スーツ姿の絵梨花って、そそるね。」
「え?ん、な、渚・・。」
首筋にちゅっちゅっと小さく吸い付き、お尻を撫でられた。
いつもはキス以上しない渚の思わぬ行動に体が異常に反応した。
どん
壁に追い込まれ、壁どん状況
口端から濃厚なキスの名残で唾液が溢れた。
くちゅくちゅくちゅ
絡み合う舌と唾液音が耳を刺激し、服の上からの感触がもどかしくなった。
さっきから渚は胸や足、お尻を撫でるようにしか触れないのだ。
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