ネコ時々タチ

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「やっちゃった・・・。」 渚は心の中で盛大なため息をつきながら、腕にしがみつく絵梨花と、口元を拭う伊織を見つめた。 何をしたかは嫌なほどハッキリ覚えてる。 飲む前にあんな事を考えていたからだろう。 絵梨花が自分を見て欲情している顔に火がついて、手を出してしまった。 「絵梨花・・・・?」 「なに?」 「伊織さんも。」 「私も?」 どの道一つ屋根の下、避けては通れない道。 きっとこの先もどっちが先となるだろう。 なら、これが1番の解決法でもあるのかもしれない。 「初めてはさ、2人が私を抱いてよ。」 あぁ、まさか自分がこんな事を口にしてしまうなんて、何年前にだって想像出来なかった。 無言に立ちすくむ2人。 しかし、無茶な事を言ってる自覚は多いにある。 「はぁ・・やっぱり、こんなの・・。」 「渚は寝室で待ってて。すぐシャワー浴びてくるから。」 「え?絵梨花?」 「ちょっと!私が先よ!」 伊織も急いで服を脱ぎだした。 「「渚(さん)は、待ってて!」」 そして息ピッタリに2人はお風呂場へ消えていった。 「あ・・れ?いや、私もシャワー浴びたいのに。」
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