第7章 夜のミツバチ

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「どうして……?」 「さあね。雷に打たれたんでなきゃ、君にときめいたんだろうよ」  信じられなかった。 こんなに簡単に 事が進むなんて――。 目を丸くしたまま 豹変した紳士の手に導かれてゆく僕に。 「しっかりしろよ。まだ始まったばっかりだぞ?」 まるで決戦のリングに上がるような眼差しで 「彼を堕とすんだろ?ミツバチ。勝負はこれからさ――」 和樹はこっそり ゲームの開始を告げた。
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