325人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
午後、二十一時。
こんな日に限ってなかなか仕事が終わらない。
周りを見渡せば、殆どのの社員が帰ってしまっていて、残るは私のみ。
亜紀もとっくに帰ってしまった。
パソコンとにらめっこするも、今日中に完成させなければならない資料をまとめ終わらない。
カタカタとキーボードを押す音だけが、フロア内に響く。
この表を入れれば完成だ。あと少し。
カツカツカツ。キーボードの音とは別に誰かがこちらに近づいてくる音が聞こえた。
まだ誰かいたのかな。
しかし、今はそんなこと気にしている暇はない。
一刻も早く家に帰りたい。
最初のコメントを投稿しよう!