三年後

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カツカツカツ。徐々に近づいてくる足音。 「何でこんな時まで残業してんだよ」 私はその声にはっとして振り返る。 視線の先にいたのは。 「主任…」 新村主任だった。 「もう主任じゃないんだけど?」 主任はそう続けるけど、私の耳にはもう何も聞こえてこなかった。 じわじわと溢れてくる涙。 視界が曇って、主任の顔が見られない。
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