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そんな中、
文也は爽の傍に居て、普通でいられる稀有な人。
彼自身は
大柄な身体と人の良さそうな顔で
極一般的な好青年に見える。
テレビ業界の大物プロデューサーをしている父と
大手新聞社で女性デスクを張っている母を持ち
家族全員が報道やエンターテインメントに携わっている。
だが、そんな家族の中で
文也は大学院で化学を専攻しており、異色だった。
もちろん、
そのまま、その分野に進むつもりだったらしい。
爽の事も家族の力を借り、
事務所は立ち上げたものの、落ち着けば、
自分は手を引くつもり満々だったとか・・・
でも、結局、
爽の世話を自分以上に出来る相手が居なくて
社長になり、爽の専属マネージャーを続けている。
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