メールを開いたら………

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真夜中に携帯がメールの着信を告げる。 時刻は丁度0:00を回ったところ。 「タイトル・無題」 添付ファイルあり 本文も何もない。 差出人は解らない。 何故なら登録されているアドレスからの着信ではなかったから。 なんだか嫌な予感がする。 でもそれに勝る好奇心によって、添付ファイルを開いてみる。 そこに現れたのは…………! 画面いっぱいに写し出された、顔!! 白目をむいて、口は裂けんばかりに開かれ、写真なのにそこから断末魔の叫びが響いてくるかのような………鬼!鬼の形相!! ひと目見ただけで、呪われてしまったんじゃないかとさえ思えた。 あまりの恐怖に携帯を真っ二つに圧し折り、ガタガタと震えながら眠りについた。 翌日。 「おはよー!メール見た?」 「メールって…まさか!あんただったの……?」 昨夜の恐怖が甦り、ガタガタと震えだす。 「うん。あ、携帯替えたばかりで、連絡してなかったね。ごめんごめん。でもさ、サプライズだし良いかなって思って。あの写真のアンタ酷かったよね~!!あれ、こないだの飲み会で酔っ払ったアンタを撮ったんだけどさ。あれ絶対呪いかと思っちゃうよね!!私に突然あの写メ送られて来たら『悪霊退散!!』とかって叫んで携帯ぶっ壊すと思うもん。あはははははは!!もういい年なんだからお酒飲み過ぎて醜態曝すのやめようね。お誕生日おめでとう~!!!」 私が、恐怖ではなく別の意味でガタガタと震えが止まらなくなったのは、言うまでもない真実だった。 「悪霊退散!!!」 「ぎゃああああああああああああああああああああ!!!」 断末魔の叫びが辺りに響き渡り、やがて静寂の闇に包まれたのだった。
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