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「真っ赤っか~。」
私の顔に指さしてケラケラと笑う彼女にムッとなった。
耳を隠すのが阿呆らしくなり、左手を下ろして右手で凛の人差し指をガシッと掴む。
そしてそのままー…、
グイッ…
「いででででっ…いだっ…痛いって! 」
床と平行になった凛の指を天井に向けた。
『人に指をさすのは失礼だって習わなかったの?』
ふんっ…と鼻先であしらいながら指から手を離した。
私が離したことに安堵の息をついたあと手をぶらぶらとふる凛。
そしてニヤリと笑いながら口を開く。
「ごっめ~ん。
ほら、ウチってテストの成績悪いからさ~。
マナーのコトに関しては特に悪くて0点な~のよ~♪」
コッイツ……。
自分の成績が悪いコトを利用したな。
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