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格好いい先輩…あ、きっと速水先輩のことかな。
"格好いい先輩"
その単語だけで誰かなんて分かってしまう。
こんな私にでも格好いい癖して優しく接する…構ってくれる人は速水先輩以外誰もいない。
"あ…えっと…"と、慌てすぎて凛と呼んでくれたクラスメイトを交互に見る。
そんな私を見て凛はため息をつき口を開く。
「はぁ…いいよ、早く行けば~?
そして、早く帰って来い。」
そういい終わったあと、ベタ~と私の机にひっついた。
『……また後で聞くよ。』
ガタッ…と椅子から立ち上がり少し早めに歩いて教室のドアに向かう。
向かう途中に、"約束だぞ~"と、くぐもった凛の声が聞こえた気がした。
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