第1章

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先輩のその言葉、その表情のせいで心臓がバクバクと激しく音をたてている。 ほんのりと赤くなった頬は限度を知らないのか、どんどん熱くなっていく。 真っ赤になったのが恥ずかしくて無意識に顔を床に向けた。 『あ、いえ、その、えと……。』 頑張って何か答えようと口を開くが上手く喋れない。 もう、頭の中が真っ白だ。 …………先輩の馬鹿。 ボソボソと何か喋る私の声が聞こえないのか"ん?"と首を傾げて聞き返す。 『め、迷惑じゃないです!! それでは!!』 バッと顔をあげながら答えたあと、先輩に背を向けて凛がひっついてる机へと走り出す。
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