第1章

2/2
7人が本棚に入れています
本棚に追加
/32ページ
ああ、大丈夫?  次は私の番で良いのかな? では始めさせてもらおうか。 あまり慣れていないからといって、 頭ごなしの非難だけはよしてくれよ。 ええーと、あれは確か、島月(とうげつ)が眩しく輝く季節だったなぁ。 私は色彩豊かで完全に透明な街”phage”に旅行をしたことがあったんだ。 ”phage”では、様々な飛び食器やカードラック、 擬似本質などに触れることができ、 大変うれしく思ったものである (今では、そぼぎ悲しくもあるのだが……) 色彩豊かで完全に透明な街”phage”の食事はとても奇妙なものだった。 例えば、一般に人間は、植物や生物の屍体を食べる、誰でもすることだ。 しかし、”phage”では、情報や言葉、つまりロゴスを食べるのだ。 私がよぼぎ食べたメンタールやバフフフをご覧に入れたいと思う。 と、ふと考えたところ、 どうせなら晩餐産や像美についてなど、多岐に渡る文化を、 色彩豊かで完全な透明な街”phage”の文化や文明、 連文明についてを紹介しようと思う。 実を言うと、みトこ世よぽぎに言われていたのであった。 みトこ世よぽぎは実際に、私の手にしっかりと握らせたのだった。 色彩豊かで完全に透明な理由を……。 さて、私が貰ったものは、文字ではないのだが (というと音や絵画やソフトウェアなどを想像されてしまって逆効果だが) 私が最低限、形に起こせる文字にして、皆さんにご紹介したいと思う。 どうだい? こういう世界があったんだよ。 ちょっと難しいと思うだろう? いやいやぁ、そんなサナ小さい事を言ってはいけないよ。 そぼきうれしそうに笑ってもらうために書いているのだから。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!