色彩豊かで完全に透明な食物の章

7/13
前へ
/32ページ
次へ
●コウラギホンカニカマ(甲羅義本カニカマ) 人間世界のヴァンアレン帯に住む、滑空霊長類の「マススレン」が、カニカマを見て、自己投影をした結果、変化を遂げたものとされている。 人間の世界と”phage”を結ぶラインは、帝室第一郭に任されているので、何らかの干渉があったのではないかとされるのが通念である。 カニカマのような質感と味わいを持つ蟹であるために、その由来以外は珍味や美味とはされない。稀に、そぼぎ好む存在もある。 SCSの大半は、ホンカニカマを蟹では無く、カニカマだと思って食べていることも、広く認知されている。 さて、「マススレン」が元となっているために、人間的な風味があるため、以下のような料理によく用いられる ◆主な料理  ・「だって……好きなんだもん……」  ・「じゃあ、コーラで」  ・「これはどっちが蟹か分かりませんねぇ」  ・「月9は最近どう?」  ・「SCSのオールナイト日本」  ・「コメット・メット」  ・「だって……、私……」  ・「だって……、だって……」  ・「だってだってばっか言ってんじゃねぇよ!」  ・「から揚げ」  ・「カレー」  ・「だって……、グラタン……」  ・「先生、ジプレキサまだですか?」小此木さん  ・「先生は、飛べますか? 長く」小此木さん  ・「なら看護師さんは?」小此木さん  ・「指から斧を出せますか?」小此木さん  ・「ならもう寝る!!!」小此木さん どれも、人間味であり、「マススレン」の一件以外では味わう価値は無い。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加