IZAM

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そんな平和なゲームセンターに 突如異彩を放つ男が、ふらりと立ち寄る。 EMIこと、私は中学生くらいから 今、ここに居るゲームセンターには 通ってDDRをプレイしているので、 ゲーセン特有のザワザワした感じも 独特の音楽の漂う空間も慣れっこである。 私は突如、付き合ってくれ!と来た ROKI君に対してDDRを教えようと ルールに乗っ取りDDRの順番待ちをしている。 私くらいのトッププレイヤーになると 順番をパスして優先的にプレイ出来るのだが 敢えて、しない。 YUIやSUBARUも居るので、気は引けるし ROKI君はDDRビギナーなので、 ルールとマナーを守って、トッププレイヤーの 名に恥じない礼儀を見せるのもマナーである。 プレイが上手いからというだけで 特別扱いされるのは有り難いが、 ここまで店の雰囲気を良くしてくれた 店並びに、店員さんの努力に敬意を 表して「敢えて、しない」 私の腕は所詮ゲームの中だけである。 舞台に立った時のみ、特別になるが、 それ以外では、そこらにいる客と なんら変わりない事を自覚しているからだ。
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