IZAM

男「ちょっと…良いか？」
男はDDRを早くプレイしたいようで、
順番待ちをしている客に声をかける。

待ち客「おっさん。プレイ待ちしろよな！
いい大人なんだから分かるだろ？」
待っている客もまたDDRを早くプレイ
したい気持ちは同じようで、苛立ちが
荒々しい声となって出る。

男「まぁ、そう言うなって、な？
こっちも急いでるんだ。な？」

今日は土曜日である。

昼間の時間帯となると、人気のゲーム機や
稼働間もないゲーム機に混雑が見られるのは
ごく当たり前の事である。
（逆にレトロだったり、稼働から暫く
たったゲーム機については…言わない）

待ち客「急いでいるならまた今度にしろよ！」
男のあまりのしつこさに待っていた客は
半ばキレ気味である。

…まぁ、気持ちは分からなくもない。

DDR201Xは稼働から日数も経っていない事も
あるが、今回のネット対応のエディットにより
専門誌では大々的に取り上げられ、
「古くも新しい元祖ダンスゲーム復活！」
と銘打たれている。

その宣伝が大きいようで、EMIも
かつてトップ争いをしていたプレイヤーと
久々の再開を果たしたりしていた。