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777番は自分のことを スリーセブンと名乗り セロを弾く係りの兵隊さんに 声をかけた 「お名前を教えてください」 「名前などありません」 「では差し上げましょう」 「ほ、本当ですか」 「マシューかマーシュお選びに」 「では、マーシュにします」 ただのセロを弾く係りだった 兵隊さんは嬉しくて スリーセブンと友だちになった 「マーシュ。おはよう」 「おはようございます」 「質問していいかい」 「ええ」 「島流しの期間を知りたい」 「それは僕にも分かりません」 スリーセブンは「長い間」を歌い マーシュは泣いていた 「だ、誰の曲ですか」 「Kiroroだよ」 「詩も曲も素晴らしい」 「ああ。名曲さ」 「演奏したい。教えてください」 「ああ。いいよ」 「あ、ありがとう」 スリーセブンは歌い手に マーシュはセロ弾きに なりました
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