第1章

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それからしばらく眠っていたようで 看護師さんが、点滴を変えに来ていた 麻酔の効果がだいぶ無くなってきたのか 少し痛むようになってきたので、痛み止めの薬を入れてもらった 痛みも引いて、また眠ったらしい どのくらいの時間が経ったのか分からないが 先生が様子を見に来た 「大丈夫?」 と先生の問に まだ意識がはっきりしていないよしみは 小さな声で「はい」と、頷くのが精一杯だった 夕方 「夕食が遅れる」 と、院内アナウンスがあり、目が覚めた それからは ずっとベッドに横になっていたせいか 腰が痛くて痛くて全く眠れなくなってしまった 一晩中もぞもぞ 周りに迷惑だからなるべく静かに 眠れぬ夜を過ごした 早く朝になって起き上がれるようになるのをただひたすら待っていた 長い夜だった ようやく朝になり 病棟の先生と、若い先生がやって来て 右手に付いていた機械を外してもらえ 「看護師さんに手伝ってもらって起き上がるように」 と、言ってもらえた ただ寝ている事がこんなに辛いとは思わなかった 看護師さんに起き上がるのを手伝ってもらい やっと腰の痛みから開放された
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