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松村は、嫌らしい笑みを浮かべながらドス黒いイチモツを佐山恵の前に、露出させた。
しかも、それは全校生徒が見ているであろう、状況の中で行われていたのである。
俺には松村のその横暴は、既に狂人の領域であるように感じられた。
だが、それ以上に佐山恵の反応の方が、俺にはもっと異常であるように思えたのである。
何故なら....。
「さぁ、メグミちゃん....。
俺の立派なムスコを、シャブシャブしておくれ♪」
松村は歩く、ワイセツ物の如き笑みを浮かべて、佐山恵の眼前に....その醜悪なる物体を突き付ける。
だが、そんな異臭がしそうな物体を、突き付けられたにも拘わらず、佐山恵は何の迷いもなく、その物体にむしゃぶりつく....。
明らかに、何か....奇妙なものを感じる....。
俺は、そんな光景に違和感を感じながら、長岡に問い掛けた。
「なぁ長岡....。」
「何だよ鈴原....?」
「いやな....。
俺、あの佐山恵って娘の事、よく知らないから聞くんだけどさ....彼女って、普段から、あんなに淫猥な感じの人なのか?」
「んな訳あるか....。
普段の彼女は、清楚なお嬢様タイプの女性だよ。
そもそも、淫乱女子が男子に人気ってパターンになると思っているのか、お前は?」
「いや、思っていないからこそ聞いたんだ。
だって、可笑しいだろ?
今の佐山恵は最初、見た時の雰囲気と全く、違うし…。
これじゃあ、まるで........?」
――佐山恵の姿をした別人――
俺は、その言葉を言おうとして、思わず言葉を呑み込む。
理由は、佐山恵の明らかなる異変を目撃してしまったからだ。
それは外道、松村が絞まりの無い顔で「あ~、最高だよメグミ~♪、出すぞ!、出すぞ~♪」などとクズ行為に勤しんでいる最中の事である。
松村が快感の余り、腰を激しく動かしている状況から見て、もう直ぐ佐山恵の口内に自身の欲望をぶちまけようと、している事は明らかだった。
そして、次の瞬間....松村の欲望は、佐山恵の口内にぶちまけられる。
――筈だった....。
だが....。
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