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(あ......あぁ....美味しいわ....。
さっきまでの悲しさが、嘘みたい。
あぁ....血ったこんなに美味しかったんだ?)
私は、少し前まで、懇願していた相手である松村先生を見詰めた。
あの傲慢な松村先生が、泣き叫びながら股間の傷口を、必死に押さえつけている....。
何か....気持ちが良い。
何より、さっきまでの妙な気だるさが、嘘のようだ....。
松村先生とのセックスも....何故、嫌だったのかが分からない....。
この松村先生の血液が、対価ならば....彼とのセックスも....。
そして、彼の奴隷になるのも悪くないと私は、思った。
そんな私を松村先生が、怯えた目で見ている....。
(あぁ........。
もっと、血を飲みたいな....。)
そうだ....。
もっと、こんな美味しい血が飲めるなら、松村先生一人を殺す事なんて、大した事ではないのではなかろうか?
いや....学校の人間を全員、殺したって大した事ではない。
子供の時、良く蟻を潰したりしたが、それを気にする子供は先ず、いないだろう。
それは私も、そうだった。
そして、蝿や蚊やゴキブリを殺す事に躊躇う者も、先ずいない。
所詮、それと同じ事だと私は気が付いた。
何より、動物や魚の肉を食べるのに、躊躇する者も先ず居ない。
(私には、血が必要なの....。
血を飲むと気持ち良くなるから....。
人を傷付けるのも....あぁ、気持ち....いいわ♪)
私は思った....。
何で、もっと早く、こんな気持ち良い事に気が付かなかったのかと....。
そもそも何故、人を傷付けたり、殺す事に躊躇や罪悪感があったのかが、分からない。
それは、それとして....。
(あぁ....松村先生の傷口から、あんなに血が出てる....。
勿体ないわ........。)
松村先生に近付く為に、私は取り敢えず彼に歩みよろうと一歩を踏み出す。
だが、その直後....あの傲慢な松村先生が怯えた表情のまま、後退りつつ言った。
「くっ!、来るな~!
ち、近寄るな~!」
「え~?、何でですか松村先生?
もしかして、これの事で怒ってます?」
私は、松村先生から頂いた....男性器を右手で持ちながら、プラプラと振り子の様に揺らして見せる。
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