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しかし....私が、そんな快感に酔いしれた直後、私の脳裏に更なる好奇心が沸き上がった。
もし、この人の下顎を....拳銃で撃ち抜いたら、どうなるのだろう?――
そして、それは好奇心から、欲求へと変わった。
彼の口内で、松村先生の男性器がどんな風に、砕け散るのか....。
下顎から拳銃で撃ち抜かれて、彼は....どんな風に死ぬのか....。
(私は、それを見てみたい....!)
私は、そんな自身の内から沸き上がる衝動を、抑えられなかった。
いや....違う。
私には、その衝動に抵抗しようなどと言う、思いなどなかったのである。
何故なら、その衝動は....。
私にとって、余りにも魅惑的な誘惑だったのだから――。
だから、迷いは無かった。
私は、即座に彼から拳銃を奪い取ると、彼の下顎に拳銃を突き付ける。
その瞬間、彼の顔は恐怖で歪んだ。
そして私には、感じたのである。
彼の死にたくないと言う意思が....。
(今、私が握っているんだ....。
この人の命を――♪)
私は、嬉しくなった。
彼の命は、私の手の平の上にある。
私が、彼の人生を選べるのだ。
「ひっ....ひぃ........!
や、止めろ、止めてくれ........。」
男性警察官が、脅えた表情で命乞いをしている。
こんなガタイの良い、男らしい男性が私に、懇願しているのだ....。
松村先生の様に――。
(素敵....。
もっと....もっと、私に喜びを下さい。)
だから....彼に対する私の答えは、決まっていた。
「ダーメ、止めてあげなーい♪」
私が、そう言った直後、彼の表情に深い絶望が過る。
そして、私は嬉しさの余り、引き金を引いた。
“パンッ!”
そんな乾いた音が響き渡り、銃撃の衝撃が、右手に伝わる。
それと同時、硝煙の匂いが私の鼻を刺激した。
そして、彼の体が後方へと跳ね....後ろへと倒れ込む....。
でも....一番、私の心を釘付けにしたのは、銃弾により弾け飛び、私に向けて降り注ぐ....赤とピンク色の桜の花びらの様な――。
彼の血液と、脳ミソの欠片....。
それと、彼の口から砕けた肉片となり溢れ落ちる、松村先生の男性器の残骸。
(綺麗....。本当に、綺麗――♪)
私は、そんな命が、散り行く光景に感動が込み上げた。
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