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「素敵なサプライズ有り難う御座います。
素敵過ぎて私、感じちゃいました♪」
私は、絶望の色で染め上げられた表情のまま絶命している男性警察官に、御礼を述べつつ、男性警察官が倒れた先を見据える。
「ひっ....!、く、来るな!
止まれ!、止まれ――!」
私が視線を移した直後、男性警察官の後方に居た、女性警察官が叫んだ。
震えた声で....。
恐怖に、染まった表情で....。
私は、そんな彼女の姿を見た時、更なる欲求が私の中に生まれた。
もっと、綺麗な彼女の顔を、絶望と苦痛で歪ませたいと――。
でも、それ以上に、彼女が恐怖によりプライドの全てを、ズタズタに引き裂かれ失禁して、命乞いをする姿が見てみたい....。
(そうだ....。
彼女の目の前で、彼女の心臓を取り出して見せてあげたら、私の見たい姿を見せてくれるかな?)
そう考えた直後、余りの楽しさに私は思わず微笑んだ。
そして、彼女のそんな姿を見てみたいとの欲求が、私を突き動かしたのである。
その刹那、不意に苦痛に満ちた絶叫が木霊した。
(あれ、どうしたんだろ?)
私が、その声が発せられた位置に視線を移すと、先程まで立ったまま拳銃を私に向けていた女性警察官が、何故か仰向けに倒れていたのである。
(何で倒れてるの?)
状況が呑み込めない....。
私は、少しでも状況を理解する為に、女性警察官の周囲を見渡した。
見る限り、周囲には女性警察官以外の人影は無い....。
それと、女性警察官の胸元に突き刺さった三角定規――。
見る限り、彼女が倒れている原因は、そのふくよかな胸元に突き刺さった三角定規に、違いあるまい。
(でも何で、こんな事に?)
私は取り合えず、状況を整理した。
胸元に刺さった三角定規――。
「あれ?」
良く考えたら、あの三角定規には何か見覚えがあるような気がする....。
(もしかして....?)
私は胸のポケットに触れた。
やはり想像通り、ポケットには三角定規が入っていない。
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