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私は、より彼女を知る為に、彼女の中へと右手中指を挿入した。
だが、彼女の内部は狭く....私の異物の進入を拒むように、私の中指を押し戻す。
(何か、やたらとキツいけどなんで?)
私は、右手に少し力を込めると、ゆっくりと中指を彼女の中に押し込む。
直後、反発力のある何かに私の指先が触れた。
その刹那、彼女の体が僅かに震える。
そして、彼女の口元より、痛みと苦痛....それと、恥辱が混じった吐息が漏れ出した。
(そうゆう事か....♪)
一人納得し私は、中指を彼女の内部から引き抜く。
私は、彼女の中に挿入していた中指の指先を、早々に確認した。
指先に残るのは、温かい体温と湿り気と....。
深紅の....赤。
「そっか....この人、処女なんだ♪」
私は、感激に震え....そして、理解した。
何故、彼女を蹂躙したいと言う欲求に、突き動かされるのかを――。
そして同時に、私は最初に殺した男性警察官と同じ様に彼女を何故、直ぐに殺さなかったを理解した。
それは私の中に燻る....ある種の嫉妬故に私は、彼女の全てを破壊し尽くす事に拘っているのだろう。
何より彼女は、かつて私が得ようとしていたモノを、全て持っているから――。
いや....そうではない。
私が、こんな気持ちになるのは、彼女が私の失った全てを、持ち合わせているが故にであろう。
汚れていない心と、汚れていない体。
それと、真っ直ぐに何かを見据える、強い思い。
人は、それを信念と呼ぶのだろう。
彼女は恐らく、警察官と言う職業に、そう言った貫こうとする思いを、持っているに違いない。
私の場合は、1ヶ月前に全てを失った訳だが....。
1ヶ月前まで、私はニュースキャスターを目指していた。
人々に、真実を伝える仕事が、誇らしいと思ったからである。
でも........その1ヶ月前に、私の思いはへし折れた。
松村先生に、目をつけられた事が、私の人生を狂わせたのである。
松村先生は、進路の事で話があると言われ私は、その言葉を素直に信じて、進路相談室に向かった。
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