4人が本棚に入れています
本棚に追加
どうしてこんなことになったんだ。
今おれは、テーブルのような物の上に目隠しをされて
仰向けで手足を縛られている。
たしか、おれは新宿のキャバクラで飲んでいたんだ。
会社の同僚と初めて行ったキャバクラでしこたま飲んだ。
それで、店を出ようとしたら請求書に128万円と書かれていた。
これがぼったくりバーなのか!
手元にそんな金があるわけもなく、同僚たちと一緒に店員と揉めていたんだ。
そしたら、店の奥からガラの悪そうな連中が2人来た。
おれも酔っぱらっていたから記憶は曖昧だが、その男達はこんなことを言っていた。
「お客さん。遊んだ分はきっちり払ってもらいますよ。新宿じゃいくらだって金は作れるんだから」
そう言った途端におれの後頭部に激痛が走った。
おそらく、もう一人の男が後ろから何かで殴ったのだろう。
仰向けに寝かされているので、殴られた後頭部がテーブルのようなものに触れていて痛む。
ガチャ
鉄製のドアが開いたような音がした。
「誰だ?」
「ようやく目が覚めたようだね」
「なぜ、おれがこんなことされているんだ?」
「あんた、飲み屋の代金が払えなかったそうだな」
「あんなもんぼったくりだ!警察に届けてやる」
「もう遅いよ。あんたは128万で私に買われたんだから」
「!?」
「わたしはあんたをどうしようと勝手というわけだ」
「おれをどうするつもりだ?」
「...拷問だよ」
最初のコメントを投稿しよう!