second.21

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…触れた瞬間。 柚くんだって分かった。 柔らかくて甘くて心地良い。 自然に口を開けてねだってしまう。 もっと。 深く。奥まで。いっぱい。 甘い舌に隅々まで満たされる。 身体の奥がとろけて揺れる。 髪の間に差し込まれた長い指が優しくなでる。 長いまつ毛が肌に触れて優しくくすぐる。 何か注がれて奥深くまで沁みわたる。 ずっと乾いていた私を温かく潤す。 内側から溢れるほど満たされて快感に震える。 もっと。 繰り返し何度も何度も触れてくれた。 温かい胸の中で優しく揺らしてくれた。 「あおい」 少し掠れた甘い声が泣きたいくらい優しく名前をつむぐ。 世界一大切なもののように私を呼ぶ大好きな声。匂い。全部。 「…ごめんな」 柚くん。 大好き。
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