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…触れた瞬間。
柚くんだって分かった。
柔らかくて甘くて心地良い。
自然に口を開けてねだってしまう。
もっと。
深く。奥まで。いっぱい。
甘い舌に隅々まで満たされる。
身体の奥がとろけて揺れる。
髪の間に差し込まれた長い指が優しくなでる。
長いまつ毛が肌に触れて優しくくすぐる。
何か注がれて奥深くまで沁みわたる。
ずっと乾いていた私を温かく潤す。
内側から溢れるほど満たされて快感に震える。
もっと。
繰り返し何度も何度も触れてくれた。
温かい胸の中で優しく揺らしてくれた。
「あおい」
少し掠れた甘い声が泣きたいくらい優しく名前をつむぐ。
世界一大切なもののように私を呼ぶ大好きな声。匂い。全部。
「…ごめんな」
柚くん。
大好き。
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