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 そいて、いざ開けようとしたその時。  ある考えが1つ頭をよぎる。  それは、とても重要で、もしかしたらこの先の学校生活に影響をきたすかもしれないこと。  「あの、さ。寮生ってもう帰ってきても、おかしくない時間じゃない…?」  恐る恐る尋ねてみると、すぐに答えは返ってきた。  「いや、帰ってきてるのは、俺らだけだと思うぞ。これから、ミニゲームで高校生チーム対あの伝説のOBチームの試合があるからな」  その言葉で浮かぶのは、1人の男…。  「あ、伝説のチームって、ちょうどあの人がいた頃じゃ…。あっごめ」  碧の声はもう俺には届かない。  よみがえってくるのは、思い出したくもないあの時の記憶。
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