第1章

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 今日の分の投稿も終え、PCをシャットダウンへと向かわせる。  ふと、手を止めてメーラーを再度立ち上げた。  普段から執筆中は邪魔をされるのが嫌でメーラーは落としているのだ。  よく利用しているネットショッピングサイトからのメールが数件を削除しつつ、手が止まる。  投稿サイトからのメールだ。  件名は自分が書いた小説のタイトルについて、となっている。  えっ? どういうこと?  応募中の賞で入賞したとか?  まさか……、自分の投稿作品が出版社の目にとまったとか?  高鳴る鼓動を抑えながら、メールの本文をチェックする。手が震える。 「あなた様の投稿している作品につきまして、他のユーザー様からの盗作との指摘があり、削除させていただきました。同様の行為を繰り返される場合、アカウントの停止などの措置を取らせていただくこともあります。今後の投稿の際にお気を付けくださいませ」  いや、盗作してないし!!  あわてて自分の作品のタイトルで検索してみる。出てくるのは自分が書いた作品ばかり。  それらをクリックすると、「この作品は削除されました」との無情な表示が出てくるだけだ。  試しに小説の本文で検索してみると、自分の書いたもの以外の作品が候補に挙がる。  一字一句違わぬ、誤字までもコピーされた自分の作品が他人名義で公開されていた。  ちくったのこいつ? こいつが盗作じゃん!!  怒りに任せて、投稿サイトへと返信する。身の潔白を晴らすために。 【おわり。】
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