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今日の分の投稿も終え、PCをシャットダウンへと向かわせる。
ふと、手を止めてメーラーを再度立ち上げた。
普段から執筆中は邪魔をされるのが嫌でメーラーは落としているのだ。
よく利用しているネットショッピングサイトからのメールが数件を削除しつつ、手が止まる。
投稿サイトからのメールだ。
件名は自分が書いた小説のタイトルについて、となっている。
えっ? どういうこと?
応募中の賞で入賞したとか?
まさか……、自分の投稿作品が出版社の目にとまったとか?
高鳴る鼓動を抑えながら、メールの本文をチェックする。手が震える。
「あなた様の投稿している作品につきまして、他のユーザー様からの盗作との指摘があり、削除させていただきました。同様の行為を繰り返される場合、アカウントの停止などの措置を取らせていただくこともあります。今後の投稿の際にお気を付けくださいませ」
いや、盗作してないし!!
あわてて自分の作品のタイトルで検索してみる。出てくるのは自分が書いた作品ばかり。
それらをクリックすると、「この作品は削除されました」との無情な表示が出てくるだけだ。
試しに小説の本文で検索してみると、自分の書いたもの以外の作品が候補に挙がる。
一字一句違わぬ、誤字までもコピーされた自分の作品が他人名義で公開されていた。
ちくったのこいつ? こいつが盗作じゃん!!
怒りに任せて、投稿サイトへと返信する。身の潔白を晴らすために。
【おわり。】
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