第1奇

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少女の言葉を思い出す。 『これを預ける!あとは任せた!』 「…捨てるのはないな。 仕方ない、持ち帰るか」 明日、この時間帯にくればあの娘もくるだろう。 俺は風呂敷を担いで、その場を後にした。 そんなわけで帰宅。 我が家は一戸建て。 家族は父、母、姉、俺の4人で暮らしている。 たまに婆ちゃんが遊びに来るが、それも極たまにだ。 そして父は仕事で基本出張で泊り込み、母も基本週末にしか帰ってこないという、共働きの家庭。 姉は大学生で、たまに帰ってこない日がある。グレたとかそういうのじゃなく、ただ単に夜に飲みに行ったりして遊んでるだけ。 まぁちゃんと勉強してるから何も言わないけど。 俺の家族はそんな感じ。 さらに詳しく言うと色々あるが、あとは家で飼っている猫の「リュリュ(雌)」を紹介するくらいで、家族構成の話は終わろう。 さて、今日は平日、家には両親も姉もいない。 今日は俺一人だ、まぁ慣れっこだが。
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