第1奇

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買い溜めしておいたレトルト食品を温めて食べる。 いくら料理ができても、毎日作るわけじゃない、寧ろ基本ずぼらだ。 「ほれリューちゃん、飯だぞ」 にゃーという鳴き声を返して俺の元にやってくるリュリュに猫用ツナ缶を差し出すと、直ぐに食べ始める。 それを見ながら、俺も自分の食事にありつく。 「ん、うまい」 最近のレトルトの発展は素晴しいものだ。 そう感じながら、俺は豚丼を頬張る。 ふと、なにか音がした。 テレビじゃない、猫でもない、何かが落ちたりでもない。 なにかが割れるような、しかし聞いたことのない音だ。 「…なんか疲れてんのかな、早めに寝るか」 そういや、あの風呂敷の中身、確認してなかったな…。 ……ま、いいか。 俺は人の頭ほどの大きさの風呂敷をソファーに放置し、自分の部屋で眠りについた。
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