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「おい?今何か不吉な事を考えてなかったか」
──ビクッ
『さぁ?なんの事かな~』
「おいっ!?何を考えてた教えろ(吐けやこらぁ!!)」
『ヒュ~♪』
「ガキかお前はっ!?吐けー!!!」
『うっ…ハゲが調子に乗るな(ボソッ』ガクガク
「ああ゛?ハゲったか、このクソ神」
『はあ!?クソ神だとハゲの分際で塵に還すぞゴミが!!』
「ほぉ~殺れるもんならやってみろや!?お前みたいな出来損ないに殺れるならなぁ!!!!!」
『殺す!!!!!』
ぶわぁと殺気を振り撒いて僕はハゲに手を向ける
僕程の世界神になれば一介の天使など力を使うまでもない、ただ手を向けて"消えろ"そう思うだけで消滅させられる
それこそ"創った側"と"創られた側"の差というものだ
『ふっ……ぐはっ…』ガコッ
「ダメですよ神様?ザクヤは例え神様でも消させませんからね」
何故だろう?一応僕がこの世界で一番偉い筈なのに…
何で僕は部下の天使に殴られて地面に倒れているんだろう
まあ…彼女との親しい関係を望んだのは僕だし、こうなったのも自業自得な訳で、別に気にしないからいいんだけど…
どうか、差別せずに向こうで腹を抱えて笑っているハゲにも一発喰らわしてください
それが死に行く僕の最期の願いです…ガクッ
「はぁ…さて、ザクヤもザクヤです。神様に喧嘩を売ってどうするつもりですか?神様に歯向かうなんて死にたいんですか」ニコッ
「(その神様を殴っといてよく言えたなっ!?)」
おぉ~黒いオーラに包まれた純白の天使と生まれたての小鹿のように震えるハゲが見える
やっぱり僕は死んだのかな?それで彼女はお迎えに来てくれた天使…ハゲは贄かな?くふふっ
「まっ待って…ください」ガクガク
「そんなに死にたいなら私が…」
「いや違っ……ぐぁぁぁぁぁ」
───バキッボキッビチャ
イエースっ!!ナイス連続顔面パンチ…
僕も少し前にあれを喰らったんだよなぁ~我ながらよく生きてたな…
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