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「………何か…言いましたか?かみさまぁ~」ギギギギ
あれー何でミカエルの笑顔が黒いのかな~?
『な、何でもないです』ブルブル
べ、別に怖くはないんだよ…ほんとだよ?でもさ、ほら…ぶ、部下を信じるのも大切だと思うんだ
『うん、何でもないよ…』ニ、ニコ
「……そう、ですか…じゃあ」
「ま゛、待っでぐだざいっ!!!!お、俺が…いえ私が悪がっだデズ…だ、だがらもう…ゴホッゴホッゲホッ」
あ~憐れだねぇ~ああは成りたくないかなぁとうとう吐血までしてるし
「…………」ニコッ
でもミカエルは許さないんだろうな~
「もう、解ればいいんです!!ちゃんと反省してくださいね?」
『ゲホッ……』
今、なんて?許す?What?
「次は許しませんから…」
「あ゛い」
あ゛いじゃねぇよっ!?はいって言いたいのか?それともこれこそが"愛"だと言いたいのか? ああ゛!?
本気でころ……
「もう…グスン…本当に止めてくださいよ…貴方が神様に殺されるんじゃないかと怖くて怖くて…ぅぅ~」
「ま、まで、なぐこどはないだろ…ほら、俺は大丈夫だがら」
よしよし、ナデナデ
『うおぉぉぉぉ』
僕は抱き合う二人なんか見たくなくて必死に走った
『うわぁぁぁぁぁ』
胸を締め付けるこの痛みも、目から溢れる水もすべて無視して、ついでに世界の境界線も無視して僕は世界を越えた
『ぅぅ~』
【おい、大丈夫か…】
流れる水を眺めて、夕暮れに染まる橋の下
『グスンッ…何でいるんだよ~"アース"』
僕の横に気遣うように座ったのはここにいるはずのない地球の世界神だった
【なんでって…俺はここの神だから、だけど】
『スン…そっか』
それだけ言って、僕はもう何も言えなくなった
【………】
でもアースは、ずっと何も言わずに僕の言葉を待ってくれていた
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