受信2件

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koujyu様よりメッセージが届きました こんにちは!お久しぶりです。僕のこと覚えていますか?多分お忘れですよね。 長文になるかもしれないので、もし宜しければ楽な姿勢で読んでくださいね。(^ ^) えーと。暫く前、7~8年くらい前のことですが、一世を風靡した出会い系サイトを覚えてますか?僕も記憶が定かではないのですが、スターエブリとかなんとか……。当時、僕は確か、そんな名前の出会い系サイトにハマっていまして、暇に任せて何十通と女性にメールを送りつけていました。貴女もその出会い系サイトに登録されていまして、暫くの間、メールのやり取りをしていたことがあるんです。まあ、覚えていないかも知れません。 それはともかく、僕は多分寂しかったんですね。職場は男ばかりで、実際に出会いもなかったわけです。勿論、彼女も居ませんでした。彼女さえいれば、世の中薔薇色になり、仕事も、生活も、きっと何もかもが上手くいく。僕はそんな妄想を抱いていました。 しかし、それは違いますよね。本当にできる男というものは仕事もバリバリとこなし、出会いがなくとも積極的に出会いを探して、まあ、敢えて探さなくとも、自然と彼女ができるものです。 そうです。そんな事は分かっていました。だから、僕はそんな出会い系サイトにハマってる自分が卑しい事をしているようで、なんだか情けない気分、というものも持ち合わせていたわけです。 さて、話はちょっと変わりますが、おそらく、男というものは妄想の生き物だと思うんです。この僕がそうです。よく言えば理想主義者。かっこ良くて、男らしくて、ワイルドで、頭のいい、スポーツ万能な理想の自分を思い描き、そんな理想の自分に恋い焦がれているのです。そんなかっこいいイケメンの僕について来てくれる女性……それこそが理想の女性です。 そんな折、僕は貴女のメッセージを発見したのです。長い間、出会い系を利用していると、句読点の打ち方一つで、その人となりが何とは無しに想像がつくものです。
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