130人が本棚に入れています
本棚に追加
姉貴の言葉に舌打ちをしながら反論するけど、こんなのただの八つ当たりだ。
いくら記憶がないと言っても、モモを胎ませた最低ヤロ-は自分で
1人で全部背負い込ませたのも俺だ。
「あ-、もう!あんた達はいつまでたっても子供みたいな喧嘩しないのっ!!
しかもこんなめでたい日に空気悪くするようなことしないでよ」
どちらも一歩も引かず睨みあう俺たちの間に割って入ってきたキヨは、呆れた表情でそう言うと、息子の碧に「ね-」と同意を求める。
今日の主役でもあるはずのキヨがこんなところにいてていいのか疑問だけど
なんかあれば、誰かが呼びに来るだろと気にしないことにした。
そんなことより……
「姉貴もキヨもいつから知ってたんだよ。モモが妊娠してたこと」
俺は何よりも気になっていたことを2人に向かって口にした。
モモが失踪した時、俺と同様、一緒になって心配していたキヨと姉貴。
あれは俺をごまかすための演技だったんだと、今さら知ることほど
情けないことはない。

最初のコメントを投稿しよう!