第4話

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「大丈夫?」  潤君に肩を貸し支え、車椅子からベッドへ腰を移し、二人でベッドに並んで座った。 「うん。ありがとう。……秀……」  潤君はあの時のように、俺のうなじを押さえ、そっと顔を寄せてくる。唇が触れた。  その温度も、弾力も……俺の記憶のままだった。  その唇に俺は軽く吸い付いた。潤君も返してくれる。  数回吸い合ってオデコどうしをくっつけた。 「俺、……泣き虫だった?」 「うん。すげー可愛かった。しがみついて……大好きだって……言ってくれた」  ……そこまで聞いてないし。  俺はムッとして、潤君の唇にもう一度チュッとキスして、もう一つ質問した。 「気持ちよかった?」 「あ……てて……」  その声にどこか痛いのかと慌てて潤君の状態を確認した。  潤君は大丈夫な方の手をベッドについて腰を上げ、股間の位置を直していた。  むむっ! 「思い出したら……気持ち良かったよ? 秀は?……初めてだった?」  むむむっ!! 「ご想像にお任せするよ」  潤君が嬉しそうにニコニコして言った。 「うん。俺、リハビリ頑張るよ。待っててね?」  意地悪ばかり言う潤君に、俺は片方の口角を上げて言ってやった。 「期待してます」
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