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「……秀……ずっと……好きだった……」
覆いかぶさった潤君の言葉が俺に降ってきた。膝を折られ、持ち上がる腰。
熱いモノが押し当てられる。擦りつけられクチュクチュと音がたった。ツルツルと滑るような感触と、熱いのにひんやりと濡れる感触。躊躇なく熱い塊がぐぼっっと潜り込んできた。
パンパンに広げられた感覚。必死に潤君を咥え込んでる。すごくキツいのに、こんなとこにこんなの挿れるのなんてもちろん初めてなのに、全然痛くなかった。感じるのは押し分けられる感触と、ギチギチなのに突き動く、スライドする熱。
それは引き出されるたびに背筋に電気を走らせ、また強い衝撃を与えた。
「ぅぅう、……はっ! うあっ!」
お互いに吐きあう熱。ツルツルヌメヌメした舌触り。体温。押し迫り膨れ上がる感情の熱だけに支配される。
「っ……しゅ、う。目、開けて?」
囁かれる優しい声に、ギュッと瞑った固い瞼をなんとか持ち上げ、目の前の愛しい人の顔を見た。潤君は一瞬も俺から目を離したくないと言っているような強い眼差しで俺を見つめていた。
「……好きだよ」
俺はすんなりいう事を聞いてくれない腕を伸ばし、潤君の頬に触れた。
「はっ、あグッ……っは、ゥッ……潤く……ん、だ、……すき……うわ、はうっ!」
「秀っ……秀……んっ……はぁっ」
どんどん激しくなる潤君の動きに、目が回るような感覚に襲われる。もう目を開けていられない。また脳に流れ込んでくる。潤君の俺への激しい想い。
そして、なんで……それはすごく悲しい。
脳が真っ白になる。
「はっ……あぁっ……ああああっ!」
目を瞑っていても感じる潤君の視線に見守られながら、俺は意識を飛ばした。
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