消えゆく者たち

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朝起きる。 メールを見るとそこには受信が一件。 ふむ…… 確認すると…… 「は?何これ?」 よく分からない文章があった。 メールの送り主を見る。 非通知。 なんだそりゃ。 電話で非通知は分かるが、メールで非通知なんて初めての体験だった。 というよりそんな機能あるのか? 不思議に思いながらも文章にもう一度目を落とす。 うん、訳がわからない。 From:非通知 件名:あ 本文:ああああああああああああああああああああああああああああああ どういうこっちゃ。 薄気味悪いなぁ…… などと思いながらもベットから身体を起こす。 僕の名前は坂口勇気(サカグチ ユウキ)。 我ながら母さん何してんだと言いたい名前ではある。 まんま勇気なんてつける人はそうはいないだろう。 学校でのアダ名はブレイブ。 初めは意味がわからなかったが、英語を習っている内に分かった。 うん、ブレイブって日本語で勇気なんだよね? そんなことはどうだっていい、重要なことじゃない。 というわけで、二段ベットから降りて、洗面所へと足を運ぶ。 何故二段ベットかって? そりゃ高いとこが好きだからに決まってんじゃん。 猿となんたらは高いところがってよく言うらしいけど、僕はそんなことは信じない。 いくら偉人が残した言葉だからって全部が全部正しいだなんてことはないからね。 あんなのは偉人が残した戯言だよ。 とか思いながら洗面台で顔を洗う。 いつものように歯を磨いて、髪を整える。 うん今日もイケメンだね! そんなことを思いながらキッチンへ。 僕は2年前、大学に入学した時から一人暮らしをしている。 僕が住んでいた田舎の方から都会への進学だったから、家からはかなり遠い。 ていうか県外だしね。 そんな時に親から一人暮らしをしてみろと言われた。
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