2人が本棚に入れています
本棚に追加
こいつがちょっと前に言ったことだ。
SSSメールについて。
僕はもう毎日お世話になっておりますよ。
ゲームの攻略とかそこら辺で。
「ああ、俺の周りの奴らからの証言だ。非通知メールが届いた時はSSSメールで誰かが誰かに届いた時だと。」
「ごめん、ちょっと分かりにくいんだけど…」
自分の中で自己完結でもした奴を他人に話すときはもう少し砕いて言うべきなんだよ?
「つまりだ。お前に届いた非通知メール。あれはどこか別の誰かがお前に何らかの強い想いを抱いてる奴がSSSに送ったメールだってわけだ。」
「ほむほむ、成る程…」
ってそれってつまり……
「え!?だったらこれって例の都市伝説の奴!?」
マジかよ……
こんな都市伝説ないと思ってたよ。
「まあそういうことだ。内容はなんだ?」
「えっと……全部あだった。」
「は?」
バカを見るような目で見てくる。
いやいやいや、そんな目で見られてもねぇ……
真実を伝えたまでですが?
というわけで僕のメールを見せてやる。
そこでようやくブレイバーは納得したようだった。
「こんな妙な文章を書く奴がお前に何らかの強い想いか……わかんねぇ……」
などと呟いている。
そりゃね、意味がわからないもんね。
てゆか、僕は都市伝説なんて信じてないんだけど。
「まあまあ落ち着きなよ。これは何かの間違いだって。都市伝説なんてあるわけないんだし。」
「なんだお前信じてなかったのか。」
「当たり前じゃん。そんなオカルトあり得ないよ。」
「相変わらずだな。」
「どーも」
確かに奇妙なメールだなとは思ったけど、わざわざ気にする必要もないだろう。
普段通り過ごしていればオールオッケーだ。
「じゃ、いつものようにゲームの攻略本。僕らで作ろっか?」
などといつもの作業に入ろうとする。
しかし、ブレイバーはその作業には入ってくれなかった。
最初のコメントを投稿しよう!