消えゆく者たち

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「お前、本当に良いのか?」 と、聞いてくる。 「なんだよしつこいなぁ……気にしても仕方ないって。」 「んー、なら良いか……まあ同士ブレイブの命は惜しいが仕方ない。」 「待てコラおい。」 今なんつった? 命? 命がなんだって? 「さて、じゃあ俺はドラモンやるからブレイブはなりモンやってくれ。」 「だから待たんかい!」 こいつ意味深なこと言って逃げるの得意過ぎるだろ。 「なんだ?」 しら切りも本当にお上手なことで。 「さっきの!僕の命がどうとかって奴!詳しく教えてよ!」 そんな物騒な話を黙って聞き流せるわけねぇ! 「なんだ、興味ないんじゃなかったのか?」 「話が変わったんだよブレイバーのせいで。」 命がどうとかって出てきた時点で普通は変えますよ。 信じてないのは都市伝説であって。 この非通知メールによって何かしらの被害があるかもしれないなんて情報だよ? 聞いておかないと大変なことになりそうだ。 「つまらない話なんだがな。」 「うん、いいから詳細プリーズ。」 勿体振るなって! 「ああ、なら話すが。その非通知メールが届いた連中の話だが…… 」 ブレイバーは少しだけ神妙な面持ちになって。 「1週間以内には消えるそうだ。」 「めっちゃ重要事項じゃねえか」 なんでさっき躊躇ったの!? 僕が居なくなっても良いとかってそういうこと!? ひどくない? 「失踪するとかの話じゃないらしい。突然目の前から消えたんだと。」 「そんなオカルトあり得ないよ!」 なんだアホらしい。 聞いた僕が損したよ。 「結局興味ねーのかよ。」 「そんな完全にオカルト関連の事項に興味なんてない。」 勝手にやってろってんだ。 そんなわけで作業に戻ります。 えーっと? 僕はなりモンだっけ? しっかりと攻略してやろうじゃまいか!
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