美海香、17歳。

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「バカ親父だろ。普通に」 すかさず答えたアタシ。 そこへタイミング悪く登場したこの国の王、バカ親父。 「父親の事をバカ親父とは何だ!!第一その言葉遣い…」 堂々たる父親の威厳とやらで説教にかかるバカ親父。 「うっせぇんだよバカ親父!!おめぇ息くせぇんだからこっち向いて喋んなこの魚人!!」 アタシの言葉が、ほんの一瞬バカ親父を心停止させたのち、放心状態に追いやった。ママがバカ親父の肩を揺すり正気を取り戻すよう促している。アタシはその隙をついて窓から部屋を抜け出した。 「あっ!美海香!!待ちなさい!!」 窓から身を乗り出し叫ぶママを尻目に、アタシはいつもの隠れ家へ向かった。
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