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誰一人近付かない珊瑚の森の奥に不気味にたたずむ小さな家。
「なんじゃまた説教されて逃げてきたのか?ここは安全シェルターではないぞい」
ノックもせずそこに入ると、白髪の老人魚が背中を向け何やら怪しい実験を続けながらそう言った。
「安全じゃん。バカ親父もママも絶対ここには近寄らないもん。じーちゃんが恐ろしくて」
アタシは笑いながらじーちゃんと呼んだその老人魚の隣へ近寄った。
この人はアタシの祖父に当たる。つまり、バカ親父のバカ親父であり、先代の王でもある。それが何故こんな人里離れたへんぴな所に1人で住んでいるかとゆうと、じーちゃん曰わくバカ親父やママに対する優しさ…とゆう事らしい。近くで先代王の目が光っていてはやりにくいだろう、と。アタシは口ではなんだかんだ言ってても、物わかりが良く優しいじーちゃんが小さい頃から大好きだった。と言ってもあからさまに優しくするのはアタシにだけっぽいが、そこが益々イイ(笑)
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