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「ばーちゃんに?」
アタシはばーちゃんをあまりよく知らない。と、ゆうのもアタシが生まれた時には既に亡くなっていたから。そして何故か、バカ親父もママもあまりばーちゃんの話をしたがらなかったからだ。
「そうじゃ。お前のばーさんはそれは美しいおなごだったんじゃがのぅ。その容姿とは裏腹に誰もが手を焼くおてんば娘でしきたりなんぞくそくらえといった性格じゃった」
そうか、アタシの性格はばーちゃん譲りだったのか。アタシが黙って聞いているのでじーちゃんは嬉しそうにばーちゃんの話を続ける。ほんとに好きだったんだろうな…
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