Close friend

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 それだけを打って、送信ボタンを押した。  その瞬間、俺は「あること」に気づいた。  急いで、さっき送られてきた写真をもう一度開く。  画面に顔を近づけて、死んでいる男の横に写るガラス扉を見た。  ガラス扉の端に小さく写っている、見覚えのある文字……  それは、このクリニックの名前だった。  男が死んでいる場所は、クリニックの玄関だ! 「ひっ……」  それを知った俺は、小さな悲鳴を上げた。  そのときだった……  俺のすぐ背後で、携帯電話がメールを受信した音が鳴った。
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